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Dog photography and Essay

Dog photography and Essay

蘇州旅情2-3


 
「蘇州旅情2-29」

「中国写真ライフ」では、
江蘇省「蘇州」の写真を公開しています。

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寒山寺の門を潜り抜け進むと常楽池に出る。
常楽池の脇を抜けて更に進むと「碑楼」や
「弘法堂」また「鐘房」に行く事ができる。

「寒山寺」の出入り口は西と東の2ヶ所で
西側の入口は楓橋の運河に向かっている。

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寒山寺の写真で見受けられ有名なのは
西側の入り口で「照壁墻」の黄色い壁に
刻みこまれた「寒山寺」の文字が知られる。

照壁墻を通り抜けると「千年古刹の寒山寺へ」と
寺門に掲げられているから見てみるとよい。

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「蘇州旅情2-30」

「中国写真ライフ」では、
江蘇省「蘇州」の写真を公開しています。

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山門を潜り抜けると寒山寺の本殿の
「大雄宝殿」が見えてくる。

写真の釈迦如来像の背後に「寒山拾得図」の
彫刻が配置されていると聞いた。

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唐代の貞観年間(627~649年)に「寒山寺」と
改名される事となった当時の住職である寒山と
拾得の2人の姿も刻まれていると話していた。

「大雄宝殿」の左側に「羅漢堂」があり
右側に「大悲殿」があり中に入った。

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「蘇州旅情2-31」

「中国写真ライフ」では、
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寒山寺の寒拾殿へと向った。
「鐘楼」から北方向に「寒拾殿」はある。

下の写真は高僧の寒山と拾得の2人の
ブロンズ像に金箔を施したものである。

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高僧の寒山と拾得に由来する殿ということで
「寒拾殿」と名付けられている。

高僧の寒山と拾得の像は仏像ではなく
一瞬カラオケでもやっているのかと思うほど
楽しげな2人の姿に興味津々であった。

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「蘇州旅情2-32」

「中国写真ライフ」では、
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寒山寺の本殿東側に寒拾殿があり
その東端には普明宝塔がある。

寒山寺は奥に長い造りではなく
東西に細長い境内となっている。

参道から寒山寺五重の塔の
「普明宝塔」が見えるが近過ぎて
見上げなければならない距離である。

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五重の塔の普明宝塔は1995年12月に
建てられた高さ52mの木造の塔である。

唐代の楼閣式仏塔を模して造られた。
日中戦争の戦火にも被害は受けていない。

1940年の日本映画「支那の夜」の挿入歌
「蘇州夜曲」の歌詞に寒山寺が登場する。

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「蘇州旅情2-33」

「中国写真ライフ」では、
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君がみ胸に 抱かれて聞くは
夢の船唄 鳥の唄

水の蘇州の 花散る春を
惜しむか柳が すすり泣く

花をうかべて 流れる水の
明日のゆくえは 知らねども

こよい映した ふたりの姿
消えてくれるな いつまでも

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髪に飾ろか 接吻しよか
君が手折(たお)りし 桃の花

涙ぐむよな おぼろの月に
鐘が鳴ります 寒山寺

メロディを聞けば若い人達も
きっと何処かで聞いたと思う歌

1940年に渡辺はま子が歌い
最近では平原綾香が歌っている。
福田麻由子《蘇州夜曲》

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「蘇州旅情2-34」

「中国写真ライフ」では、
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寒山寺の法堂の写真である。
法堂は中国語読みで「fa3tang2」
日本語読みは「はっとう」と詠む。

仏教寺院で僧侶が仏教を講義する建物で
「法堂」は主に禅宗寺院で用いられた。

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仏教一般寺院では講堂と呼ぶことが多い。
法堂の成立はインドではなく中国である。

仏教が貴族階級に浸透し始めたころの
南北朝時代から成立している。

仏舎利を祀る塔、仏像を祀る仏殿と共に
最重要の建物であり、日本においては
仏殿の次に位置づけられるようになり
大抵は寺院の中心に設置されている。

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「蘇州旅情2-35」

「中国写真ライフ」では、
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張継 楓橋夜泊

月落烏鳴霜満天
江楓漁火対愁眠
故蘇城外寒山寺
夜半鐘声到客船

月落ち烏鳴いて 霜天に満つ
江楓漁火 愁眠に対す
故蘇城外の寒山寺
夜半の鐘声 客船に到る

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月が落ち、カラスが鳴いたが眠れない
試験に落第したことが悔しくて眠れない。

船室から出てみると外気が冷たい
明朝はきっと霜だろう。

魚を獲る漁師の点けた松明と、その火に
照らされた赤い紅葉が眠れない目にしみる。

故蘇城の外にある寒山寺から真夜中を告げる
鐘の音が客船まで届いてきた。    

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「蘇州旅情2-36」

「中国写真ライフ」では、
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寒山寺の法堂から少し歩き右方向へ
曲がると回廊に出るがガラス張りの中に
歴代僧侶たちが太筆で書いた詩が飾られている。

回廊には歴代の著名な書道家の書跡を
彫った石が入っているとの事だった。

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回廊を右に曲がると張継が詠んだ詩が見える。
張継は唐の詩人で、寒山寺に詩を贈った。

その詩のタイトルは楓橋夜泊と言い楓橋は、
寒山寺前の楓江にかけられた橋のことをさす。

張継は官僚になる前、科挙の試験に失敗し
落胆のあまり船の旅に出て、楓橋の船の中で
夜を明かし、その折の詩が中心の石碑に記される。

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「蘇州旅情2-37」

「中国写真ライフ」では、
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中国一般の寺院獅子像は子供を抱える像が
多く見られるし実際に見てきた。

だが、子供獅子が母獅子を見上げるかのように
子供をあやしている母獅子像には少し驚いた。

また父親獅子が手まり前足の下に置くのではなく
獅子の前に置く姿のブロンズ像に驚いた。

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非常に珍しい獅子像の姿と獅子のリアルな
造りに新鮮ささえ感じて何枚も撮影した。

今まで見てきた獅子像は石で出来ているものが、
多く、また姿も厳格な感じがしたが写真の、
ブロンズ獅子はゆったりとした感じが伺える。

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「蘇州旅情2-38」

「中国写真ライフ」では、
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寒山寺から出て表通りを少し歩いてバス停まで
向い虎丘行きの蘇州游2線バスを待った。

蘇州游2線バスの終着バス停が虎丘だった。
バス停に着いた後、10分ほどの道程を歩いた。

呉中第一山と書かれたゲートを潜り中へと入った。

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虎丘には「東洋のピサの斜塔」と別名がある
八角七層の「雲岩禅寺」がある。

私は「虎丘景区」の参道を歩きながら
もっぱら色々な角度からファインダーを
覗き構図を決めてはシャッターを切った。

中に入り少し行くと回廊の壁に虎丘の資料が
ガラス張りの中に展示されており更に行くと
雌獅子が子供を抱えて参道を歩く人々を見ていた。

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「蘇州旅情2-39」

「中国写真ライフ」では、
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虎丘景区の中を「雲岩禅寺」目掛け
歩いて行くと「花轎」の輿が見えてきた。

「花轎」は中国伝統の婚姻の時に花婿を
迎えるときに花嫁が乗る輿の事である。

「花轎」に色々な綺麗な飾り付けをしており
現在では乗用車に飾り付けを新郎新婦が乗る。

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虎丘景区の坂道はそれほど急ではないが
年配の観光客には辛いようで「花轎」に
乗り情緒あふれる輿を楽しんでいるようだ。

虎丘は春秋時代の呉王が父を葬った陵墓で
葬儀の3日後、墓の上に白い虎が現れたことから
虎丘と呼ばれるようになったといわれる。

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「蘇州旅情2-40」

「中国写真ライフ」では、
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虎丘は蘇州市中心位置から西北方向にあり
標高30メートルほどの小高い丘である。

太古の時代には海中に浮かぶ小島だった。
虎丘の歴史は長く遺跡も多く発見されている。

春秋時代の王だった父は剣を愛したのため
息子の夫差は3000本の剣を埋めた伝説がある。

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その後の始皇帝や孫権がその剣を探し求めて
掘られた剣池、唐妓女真娘の高潔を偲ぶ真娘墓
王の墓を建造した千人の工匠達を殺戮した。

鮮血に染まった岩石は雨のたび紅く染まった。
その伝説にまつわる巨岩の千人石など見所は多い。

写真は第三泉の汲み場で昔の名残だとの事。

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「蘇州旅情2-41」

「中国写真ライフ」では、
江蘇省「蘇州」の写真を公開しています。

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虎丘景区内には園芸通の万景山荘の盆栽も
人気があり時間があれば見てみよう。

中国の庭園の中には日本の盆栽と同じような
品質の高い盆栽が庭園に置かれている。

日本の盆栽のルーツは、もしかして
中国蘇州や杭州あたりの盆栽なのかも知れない。

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虎丘の虎門を潜り抜けると坂道が続き途中
伝説の石がいくつか置いてあった。

名剣師「莫邪」が試しに剣で切った石がある。
試剣石と彫ってある手前の石が割れている。

莫邪が注文を受け剣を打つが中々満足のいく
剣が出来ないが火に入り打ち出来上がった剣で
試し切りをしたというが信じ難き伝説である。

下の写真は石枕と書かれた石だが何の意味なのか?

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「蘇州旅情2-42」

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蘇州虎丘景区には千人石と呼ばれている
砥石(といし)のように平かで一枚の
大きな岩があるが梁時代に千人の人が
この岩に座して高僧の話を聴いたので
千人石との名が受け継がれる。

虎丘景区は八角七層の「雲巌寺塔」の塔と
「剣池」と呼ばれる剣を埋めた池がある。

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斜めに傾く塔は虎丘塔と呼ばれ賑わう。
八角七層の「雲巌寺塔」の塔1050年前の
五代の周時代に着工し2年後に完成した。

だが今までに何度も火災に遭遇している。
記録では8回ほどの火災という事である。

レンガ造りの雲巌寺塔は高さ61m以上あり
見上げても、その高さに首が痛いほどである。
写真は「剣池」に辿り着く手前の岩である。

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「中国の旅」
 

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